長年住み続けた一戸建て住宅を手放すことをお考えのみなさま。
メンテナンスやリフォームをせずに築年数が20年以上経過している場合、不動産業界では建物の価値はゼロであると言われています。
しかし、建物の価値はゼロだとしても、土地は残っていますので、ゼロ円として査定されることはありません。
しかし長年暮らした一戸建て住宅を土地の価格以上の高値で売りたいとお考えであるなら、少し工夫をする必要があるでしょう。
また、コロナ以降建築費の大幅な上昇を受け、中古戸建は市場で割安感が出ており売れやすい状況です。
今回はその方法と注意点についてご説明いたします。
長年暮らした一戸建てでも売却価格を下げないための3つの注意点
1.住宅ローンを完済できるかどうか?
現在まだ住宅ローンが残っている場合、不動産を売却することでその住宅ローンが完済できるように価格を設定することが重要です。
古い物件は新耐震設計を満たしていない、住宅ローンの控除が受けられない、所有権移転登記や抵当権設定登記の税率が上がる、などのデメリットがあります。
こうした理由から、築年数が20年を過ぎると一気に値下がりする可能性が高まりますので、早めに売り出しを始めるようにしましょう。
2.自らリフォームせずに瑕疵保険を活用
築20年を経過すると、外壁や外観だけでなく、内装にも損傷が広がっている可能性があります。
このような場合はリフォームやリノベーションが必要なのですが、販売時に
リフォームプラン付けることで売主がその費用を負担する必要が無くなります。
また、物件の引き渡し後に以前見つけることができなかった欠陥(瑕疵)が見つかった場合、その修繕費はもとの持ち主(売主)が負担しなければいけませんが、不動産会社に買取をお願いすることで、その責任を免除することができ、買主とのトラブルを未然に防ぐことができます。
3.買取査定も確認し、売却期間に余裕を持つ
長年暮らした一戸建ては、通常物件よりも長い半年~1年近くの売却期間がかかります。
相場の6~8割程度の価格にはなりますが、一定期間をかけて希望の価格で売却できなかった場合、不動産買取により現金化できる「売却保証」と呼ばれる買取制度を導入している不動産会社もあるので、不動産会社を選ぶ際はこの制度があるかも含めて検討しましょう。
まとめ
築20年以上経過した一戸建て住宅を高値で売却するために知っておくべき簡単な3つの注意点についてご紹介しました。
方法を工夫することで、土地代だけでなく物件の価値も上げて売却できるようめざしましょう。